家事

年間70万円分の「名もなき家事」をしていた衝撃

ダイワハウスの面白いウェブサイトを見つけました。「名もなき家事」を含めた家事年収をシミュレーションしてくれるサイトです。

家事 年収シミュレーター

このウェブサイトによると「名もなき家事」の定義とシミュレーターの計算方法は以下の通り。

「名もなき家事」とは:どんな家庭でもある「やらなければならないこと」でありながら、「家事として認識」され難い「家事」のことを言います。

シミュレーターの算出金額は、内閣府経済社会総合研究所国民経済計算部「家事活動等の評価について」を基に、ハートマネー代表/家計研究家 氏家祥美さん監修のもと算出しています。

私の「名もなき家事」を含めた家事年収は705,166でした。つまり1年間で約70万円分の家事をやっている、ということのようです。実感としてはもう少しやっているのですが、まぁ何を計算の根拠にするかですよね。外注したとしたらもっと高いはずです。

そして同じくダイワハウスがまとめた「名もなき家事ランキング」というのもありました。トップ10を見てみましょう。

名もなき家事ランキング

名もなき家事ランキング
  1. 裏返しに脱いだ衣類・丸まったままの靴下をひっくり返す作業
  2. 玄関で脱ぎっぱなしの靴の片づけ・下駄箱へ入れる/靴を揃える
  3. トイレットペーパーの補充・交換
  4. 服の脱ぎっぱなしを片づける・クローゼットにかける/脱ぎ捨てた服を回収して洗濯カゴへ入れる
  5. 食事の献立を考えること
  6. 飲み終わったコップやペットボトル・空き缶を片づける/洗う
  7. 子どもが散らかしたオモチャなどの片づけ
  8. シャンプー・洗剤・ハンドソープなどの補充・詰め替え
  9. 資源ゴミの分別・仕分け
  10. お風呂や洗面台の排水溝に溜まった髪の毛を取り除く/お風呂の排水溝の掃除・網変え

(ダイワハウス名もなき家事ランキングより抜粋)

うんうん、わかるー、というものばかり。

ランキングには入っていませんが、個人的には以下のようなものも「名もなき家事」だなぁと思います。

  • 電子レンジの掃除
  • キッチンの換気扇カバーの付け替え
  • 加湿器のフィルター掃除
  • ブラシについた髪の毛の掃除
  • 掃除機の中のゴミを捨てる
  • リモコンの電池入れ替え
  • 製氷機の水補充
  • つけっぱなしの電気を消す
  • ボックスティッシュの補充
  • 布団のシーツ・カバーの洗濯とセッティング
  • 郵便物のチェックと不要チラシを捨てる
  • 湿ったタオルを取り換える
  • 子供靴を洗う

なぜママばかりが「名もなき家事」を負担しているのか

本来、家事は女性だけの役割ではありません。しかし2017年に内閣府がまとめた調査によると、6歳未満の子どもを持つ妻の家事・育児時間(2016年、1日あたり)は7時間34分。それに対して、夫は1時間23分と妻の5分の1以下なのです。みなさんのご家庭と比べていかがでしょうか。うちは夫婦それぞれの家事・育児時間はもう少し少ないですが、割合としてはまさにこんな感じです。ちなみにもっとも夫の家事・育児時間が多いのはスウェーデンで3時間21分。内閣府が掲げる目標は「2020年までに2時間30分」だそうですが、道のりは相当険しいでしょう。

このデータは育児も含めてしまっているので純粋な家事労働のデータではありませんが、家事に絞ったデータにしても傾向は同じであることが容易に想像できます。つまり日本の多くの家庭においては、いまだに女性が「名もなき家事」を含む家事を担っていることが見て取れます。それはなぜでしょうか。

これには様々な要因が複雑に絡み合っているように思います。大きな要因としては、「家事は女性がやるものという固定観念」というのがまず挙げられるでしょう。これは男性だけでなく、女性にもある考えです。「女性のほうが名もなき家事に気づきやすい」というのも、男性は自分がやるものだと認識していないから気づいていないだけ、という意味では同じです。「いやいや俺は/私はそんなに古い人間じゃない」と思っていたとしても、実際に家事の分担が半々な家庭はあまり多くはないはずです。もうひとつの大きな要因は、「男性の長時間労働」です。家事をやる気があったとしても、時間がないからできないという場合の原因がこれでしょう。

わが家の場合、私がフルタイム勤務して帰宅するのは19時頃です。それから夕食を準備して片付けなどの家事を行うと、あっという間に22時~23時になります。幸い家事ができていないからといって夫から文句を言われたりすることはありませんが、残念ながら夫が自ら家事をしてくれることもあまりありません。どちらかというときれい好きな私は、どんどん汚くなっていく部屋とたまっていく洗濯物のプレッシャーは相当なものです。月に6回家事代行をお願いしてかなりそのプレッシャーを軽減させていますが、人が3人住んでいれば、部屋なんて半日でぐちゃぐちゃになるもの。やはり日々の片づけは必要で、このプレッシャーから逃れられる日はありません(一応夫の名誉のために書いておくと、休日は進んで料理をしてくれるのは本当に助かっています。)

「名もなき家事」も時短する

正直なところ、すべての「名もなき家事」をなくすことは難しいです。でも家事にかかる時間を短縮することはできます。

ぜひ家事代行や時短術を駆使して家事の時間を減らしていきましょう。

 

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