児童手当の改悪内容
児童手当が改悪されるとツイッター上で話題になっていました。
12/10に結論が出て、以下のように決まりました。
つまり、年収1200万円以上の親を持つ子の児童手当が廃止されます。
- 現状:原則1万円、親の年収が960万円以上だと5000円
- 改悪後:原則1万円、親の年収が960万円以上だと5000円、1200万以上だと0円
https://news.goo.ne.jp/article/sukusuku/life/sukusuku-39395.html
年収1200万の親を持つ子は61万人いるそうです。
その子たちから搾取したお金、約370億円を待機児童対策にあてるのだとか。
待機児童対策はいいと思う。むしろもっとしてほしい。
でも、なんで「児童手当」を廃止した財源をあてるんですか?
子どもが少なくて困ってる国なのに、なんで子ども向けの予算を削ってあててるの?
自分が廃止対象だから怒ってるわけじゃない
もともと、世帯年収で1500万の家庭の児童手当を廃止しようという案も出ていました。
おそらくそっちのほうが、児童手当廃止の対象になる家庭は多いはず。
わが家もその前提ならば対象となってました。
今回は公明党が反対したことで、世帯年収での計算をしないことになったそうです。
幸か不幸か、わが家の世帯主は年収1200万以上ではないので、今回の児童手当の改悪の影響は受けません。
でも、この改悪には怒りを感じます。
今日はその毒を吐きます。
192万ごときを当てにしてはいけない
児童手当というのは、いったいいくらもらえるものなのかを確認しましょう。
- 親の年収が960万円未満の子
1万円×15年間(うち2年間は15000円)=192万円 - 親の年収が960万円~1200万円未満の子
5000円×15年間=90万円 - 親の年収が1200万円以上の子
0円×15年間=0円
つまり、MAX192万円が、年収によって90万円に減額されたり、ゼロになったりするわけです。
192万円。人によって受け取り方は違うでしょうが、正直、わが家にとっては生活に支障がでるほどの金額ではありません。
そもそも、そういった「手当」だとか「残業代」だとか「賞与」だとか、不安定なものを当てにして生活設計をするのは危険なことなので、やっていません。
もらえればラッキー、ぐらいな感じです。
児童手当改悪に怒っている理由
では、影響も受けないくせに、なぜわたしが児童手当改悪に怒りを感じているのか。
それは、そのうち世帯年収での計算になるだろうと思うからです。
そうなったら、おそらくわが家も児童手当の廃止対象になります。
政府は再三、女性活躍を推進してきました。そのこと自体はわたしも賛成です。
世帯年収で計算自体すること自体も、賛成です。
女性も活躍しろ、ってことは共働きしろってこと。
仕事もうまく努力すれば高所得になります。
わたしはワーキングプア時代を経て、友人が遊んでるときに頑張って勉強して高年収の職を必死に手に入れてきました。
と言い放つ友人をうらやましく思いながら、泣きわめく乳児を保育園に預けてがんばって働いている女性たちを、政府が金銭的に虐げているようにしか見えないから、怒ってるのです。
共働きがいかに金銭的に虐げられているか
というわけでただの個人的な恨みつらみが出てきて恐縮なのですが、数字でもいかに虐げられているかをお見せしたいと思います。
・子どもの医療無償化→対象外(10万円損)←個人差あるのでざっくりです
・高校無償化→対象外(36万円損)
・児童手当→減額or対象外(102~192万円損)
これだけで148~238万円も損なのに、
・保育料→10万円近い
・民間学童→10万円近い
から、子どものいる家庭が共働きすることで保育料として当分毎月10万円が出ていくわけです。
公立学童、閉まるの早いからフルタイムで働いて通勤してたら絶対間に合わないし。
これが0歳~8歳まで続くとしたら、960万円の支出(こうしてみると高っ・・・)
まぁ実際は3~5歳の保育料は無料なのでもう少し安くなりますが、それでもものすごい支出をしながら働いてるわけです。
政府がいうとおりに母親も働いてるのに、その仕打ちとして手当を取り上げるのって、いじめじゃないですか?
いわれたから働いているわけじゃないけど、政府の方針に沿って動いている国民のほうが損をするのは絶対におかしい。
こう書くと、
っていう人がぜったいいるんですが、それでも働いたほうが得だから働きます。
だって生涯年収2億円です。1000万の損を惜しんで2億円をドブに捨てるのは、明らかにコスパが悪い判断なので。
2億円の根拠についてはこの本をご参照ください。超面白いです。
ただ、働くのはあくまで私の判断。
働けない・働きたくない事情がある人もいるのはわかってます。
その選択は尊重するんですが、
と思ったわけでした。