仕事

アラフォーのワーママに贈る、『40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい』

佐々木常夫さんという方をご存知でしょうか。うつ病になった奥様と、自閉症の長男を含む3人のお子さんの世話をこなしながら仕事をし、東レの社長にまでのぼりつめた方です。

私はお名前は存じ上げていたものの、本は読んだことがありませんでした。アラフォーの私にグッとくるタイトルだったので、『40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい』という佐々木常夫さんの著書を読んでみました。(Kindle Unlimitedで無料で読めます)

40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい

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佐々木 常夫
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佐々木常夫さんとはどんな方なのか

佐々木さんは早くにお父様を亡くし、初めてのお子さんである長男が自閉症、奥様が肝臓病にかかり、その後奥様はうつ病になり、娘さんも自殺未遂をされたという、苦労の多い人生を歩まれてきた方です。

1969年東大経済学部卒業、同年東レ入社。自閉症の長男を含め3人の子どもを持つ。
しばしば問題を起こす長男の世話、加えて肝臓病とうつ病を患った妻を抱え多難な家庭生活。一方、会社では大阪・東京と6度の転勤、破綻会社の再建やさまざまな事業改革など多忙を極め、そうした仕事にも全力で取り組む。
2001年、東レ同期トップで取締役となり、2003年より東レ経営研究所社長となる。

佐々木常夫オフィシャルサイトより

今回読んだ本にも一部記載がありますが、ご家族と歩んできたご苦労については『ビッグツリー 私は仕事も家族も決してあきらめない』に詳しく記載があります。

完全版 ビッグツリー~自閉症の子、うつ病の妻を守り抜いて~

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管理職ではないアラフォーの働く母に読んでほしい

佐々木常夫さんいわく、現代の40代は希望が見えず苦しんでいる人が多いと言います。私たちアラフォーのワーキングマザーも、「仕事も子育ても家事も一生懸命やっているけれど、むくわれない」と感じている人が多いはず。

現実の40代はどうでしょう。
多くの経験を積んできたにもかかわらず、課長にもなれない。管理職への可能性さえ見えない。
(中略)気力体力も衰えを見せ始め、仕事や会社への限界を感じざるを得ない今、いったい何を希望に生きればいいのか。

そんな私たちに、佐々木常夫さんはこう語りかけます。

「40代のみなさんがすべきは、全力でがんばるのではなく、むしろ力を抜いてみる」ということ。疲れ切った自分をこれ以上いじめる必要はない。精神論でただがむしゃらにがんばる必要もない。「幸せな人生」というゴールに最小限の努力でたどり着くために、ムダなものを省く=不要なものを「略す」という考え方を身につけてほしいということなのです。

本書のメッセージを一言でいうならば、「手をかけるべきところは大事にしつつ、不要なところはうまく手を抜け」ということが全般的に言われています。手を抜くことこそ、なんでも頑張りすぎるワーキングマザーがやらなくてはならないことではないでしょうか。

ワーママ的に刺さったページのご紹介

いくつかワーキングマザーの視点から、グッときた箇所をご紹介します。

周囲すべての人を尊敬せよ(P80)

お手本になるような上司がいない、という方は多いことでしょう。佐々木さんは尊敬すべきなのは上司だけではない、同僚や部下の中から一部でも尊敬できるものや学ぶべきものがあればよいと説きます。

物事は「ないもの」ではなく「あるもの」で考えるのが大事。尊敬できる上司がいないと思うなら、同僚や部下の中から、尊敬できるもの、学ぶべき材料を探し出してみればいい。

また、ワーキングマザーの私たちは「ロールモデル」がほしいと思っています。でも、ロールモデルは自分と同じ環境・スペックの人でないといけないと思っていませんか?

何も特定のこの人と決めつけなくても、「先輩のAさんからはここを、後輩のB君からはこれを学ぼう」というように、さまざまな人からさまざまないいところを吸収しようとしたほうが、より多くのことを学べるはずです。

この考えで私がいいなと思う点は2つあります。ひとつは完全なロールモデルでなくても、一部ずついろんな人から学べばよい、という考え方。そしてもうひとつは「ないものねだりで不満を言うより、あるものから学んだほうがずっと良い」という考え方です。

私もついつい、「持っていない・いないことに不満を持」ちがちなので、心しておきたいと思います。

上司の命令は「注文」である(P88)

皆さんの上司はどんな方でしょうか。私の歴代の上司の中には、理不尽なことを言ってくる人もいました。そのころにこの本に出会っていたら、もう少し気が楽になっていたかもしれません。

上司との関係を楽にするコツを、もうひとつお伝えしましょう。
それは上司からの指示を「命令」ではなく「注文」だと考えてみること。
「これをやれ」「あれをするな」などと命令されたと思うと、「イヤなことを押し付けられた」と感じてしまいますが、「注文が来た」と思えば、イヤかどうかはさておき、「とりあえず受けてみるか」という気になりませんか?

オーダー票を持って注文を聞くようなスタンスで上司からの指示を聞くことで、その理不尽さも客観的に受け止めることができる、ということですね。すごくいい考え方です。

私は幸い現在の上司には恵まれていますが、将来的にもしキツい上司に当たった場合に備えて覚えておきます。

力を抜いて、運命を受け入れよ(P209)

佐々木さんは39歳で課長に昇進し、40代に入ってすぐに奥様が病に倒れ、入退院を繰り返します。その間、障がいを持つ長男を含む3人のお子さんの世話をすべて行うため、18時に退社する生活が始まります。

19時に帰宅したら夕食を作って子どもたちに食べさせ、弁当を用意して、翌朝5時半に起きて朝食と弁当を作り、登校の支度をさせ、7時に家を出る・・・ここだけ読むと多くのワーキングマザーのようですね。奥様が病気なので、それ以上のご苦労があったはず。

内心では「家事や子どもの世話さえなければ、もっと仕事をして、もっと成果が出せたのに」というモヤモヤした思いもあったのです。
でも「なんで俺がこんな目に」と嘆いたところで、目の前の現実が変わるわけじゃない。これが与えられた運命なんだと受け入れて、やれる範囲でベストを尽くすしかない

私は佐々木さんのこの考え方が好きです。辛いこと苦しいことを嘆いたところで現実が良くなるわけじゃないんだから、受け入れてできることをしよう、という考え方。

問題は本当に苦しい時にこの言葉を思い出せるか。忘れないように「本から得た学び」メモ(Evernote)にメモしておきます。

人間関係やキャリアに悩むワーママにはぜひ読んでほしい

本書は人間関係やキャリアに対する考え方について、佐々木さんが後輩の「きみ」に語りかけるようなスタイルで書かれています。ワーママにも共感できる悩みが多く、学びの多い本でした。ぜひ一読をおすすめします。

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