先日、わたしは7歳のムスメの絵をOpenseaというNFTプラットフォームに出品しました。
おかげさまで合計で30枚の絵に買い手がつき、合計で0.09ETH(約3万円)で販売することができました。
なぜ名もない7歳の子どもの絵を買っていただけたのか。
このエントリーでは、売れるまでにわたしがやってみて、効果があったのではないかと思う5つのことをお伝えします。
- 販売プラットフォームはOpensea一択
- 気軽に買えるよう、Polygonで価格は0.003ETH=約1,000円に設定
- アカウントのブランディングを行う
- TwitterやNFTのLINEオープンチャットで宣伝
- インフルエンサーにNFTをプレゼント
ムスメの作品はこちらからご覧になれます。
販売プラットフォームはOpensea一択
こちらのエントリーにも書きましたが、Openseaを選んだのは、もっとも使われている販売プラットフォームなので、多くの人にリーチしやすく、わからないときにググって答えがすぐに得られやすいからです。
多くの人にリーチできる
RaribleやCoincheckもすこし検討しましたが、RaribleならOpenseaに規模で負けるので中途半端だし、Coincheckだと日本人(の一部)にしか届かないと思ったので、ないなと。
技術的にわからないときもググれば答えが見つかる
それに初めてのことをするなら、わからないときにもググって情報がでてきやすいのがいちばん。
NFTは比較的あたらしい技術なので、ただでさえ情報が少なめです。
Openseaなら、「Opensea 出品方法」などでググればやり方を丁寧に解説してくれているブログが見つかりますし、わからないこともググればだいたいわかります。
スマホだけでNFTを販売する手順はこちらの本にとてもやさしく書かれています。
ただ、スマホだとOpenSeaとMETAMASKの連携が不安定なのと、スマホの紛失にともなう仮想通貨の盗難が心配なので、PCでやったほうが良いと思います。
スマホだけでNFTアーティストになる方法: PCなし・知識なし・経験なしでもゼロからはじめる新常識 (サムと…
Kindle Unlimitedの対象書籍なので、Unlimited会員は無料で読むことができます。
月々980円で対象書籍が読み放題なのでおすすめ!
気軽に買えるよう、通貨はPolygon、価格は0.003ETH=約1,000円に設定
親バカなわたしから見ればアートでも、ほかの方から見れば見知らぬ子どもの落書きです。
なので気軽に買えることが重要だと思ったのです。
通貨をPolygonにした理由
Openseaでは販売に使用する通貨をいくつか選ぶことができます。
なにかの記事で、9割のNFTはETHで出品されているとあったので、実は最初はETHで出品していました。
しかしETHはガス代というものが出品価格とは別に必要で、そのガス代が購入者にとって負担であることがわかり、ガス代のかからないPolygonで出品しなおしました。
出品価格を0.003ETH(約1,000円)にした理由
価格設定もとても重要です。
わたしは副業として、メルカリなどのフリマアプリでハンドメイドの物販をしていたり、noteやココナラでスキル販売やコンテンツ販売を行っています。
なので、価格設定というものは
最初は高すぎてはいけない
しかし
安すぎると価値が低いと思われてしまう
という、相反することを同時にかなえなくてはならないことをよくわかっています。
どのくらいの価格設定なら見知らぬ子どもの落書きを買ってもらえるか?と考えたとき、
100円・・・安すぎて、転売する価値がないと思われてしまいそう。
1万円・・・名もない子どもの落書きに1万も出す人はいない。
1,000円・・・このくらいなら、がんばって描いた子どもの絵を買って応援してくれる大人はいそう。
と判断し、1枚あたりの価格を1,000円相当の0.003ETHとしました。
どういうことかというと、
NFTを買う人=仮想通貨をそれなりに保有している人であることがほとんどです。
つまり、すでにわりと利益がでているはず。
そのような人であれば、
と思ってくれそうだな、という思惑もありました。
アカウントのブランディングを行う
ここでもわたしの副業経験が役立ちました。
やっぱり、ただのよくわからないシロウトからお金をだしてモノやサービスを買いたくないというのが人というもの。
だから「わたしはこんな資格をもっていてこういう経験をしてきました!」という権威付けをしたり、ストーリー性をだしたりすることが大事だと思うのです。
ただ、今回の商材はNFT(絵)です。どうやって子どもの絵のブランディングをしていくのか、かなり悩みました。
権威性より話題性
作者であるムスメは7歳のごくごく普通の小学生ですから、権威性はゼロ。
ただ、NFTというほとんどの日本人が聞いたこともないモノを売る7歳って、話題性はそれなりにありそうです。
世の中にはすばらしいクリエイターがたくさんいるので、当然ながら、絵の技術はまったく歯が立ちません。
技術が足りないなら、ストーリーで補う
親バカ発言で恐縮ですが、ムスメの場合、わりとおもしろい発想で絵を描いているなと思うことが多かったのです。
たとえばこちらの絵ならこんな感じ。
そのような、7歳の女の子がつくった、ちょこっと考えさせられるストーリー(物語)がこめられた絵のNFT、という売り出し方をしてみることにしました。
TwitterやNFTのLINEオープンチャットで宣伝
有名人でもない人間がOpenseaで出品したところで、だれも見てくれないのは当然です。
なにかしらの方法で露出を増やす必要があります。
Twitterで宣伝
調べてみたところ、NFTの世界はTwitterで情報共有が頻繁にされていることがわかり、さっそくムスメのNFT専用Twitterアカウントを作成。
このアカウントから出品情報をツイートしたり、NFTに興味をもっている方と交流することができるようになりました。
LINEオープンチャットで宣伝
しかし、フォロワーゼロのTwitterアカウントだけでは心もとないので、NFTに興味をもっている人に宣伝しようと考え、LINEのオープンチャット(オプチャ)を探して参加しました。
以前のエントリーにも書いたように、オプチャでの紹介がきっかけで、初めて出品した10作品をご購入いただけたのでした。
1枚も売れていないアカウントから買いたいと思う人は多くありません。
作品が売れた実績がついたことで、次の販売につながりやすくなったことは間違いないので、最初のご購入者さまには感謝してもしきれません。
ただ、そちらのオプチャではあまり積極的に自作NFTの紹介を受け付けている感じではなさそうなので、自作NFTの紹介OKなオプチャのリンクをご紹介しますね。
https://twitter.com/100OKUENPLAYER/status/1440114983010852865
わたしもまだ入ったばかりなのでまだ紹介していないのですが、自作NFTの紹介時間がもうけられているそうです。
毎週木曜日の12-13時
毎週日曜日の20-21時☆この1時間を作品紹介時間にします。自由に紹介したい自作の作品を投稿してください。
☆作品はOpenSeaに出店している限定の作品のみ。
☆同じ作品は一回のみの投稿。違う作品であれば何回投稿してもOK
インフルエンサーにNFTをプレゼント
どういうこと?と思うかもしれませんが、NFTというのは相手のアカウント(というかアドレス)がわかればNFTを勝手にプレゼントすることができるのです。
これをNFTをエアドロ(Air Drop)するともいいます。
インフルエンサーに拡散してもらえる・・・かも?
仮想通貨に興味をもっているインフルエンサーの中には、NFT投資を始めている方もいます。
インフルエンサーに対して
「わたしのブログを読んでご指導ください」などと
TwitterのDMを送る人はたくさんいるかもしれませんが、
エアドロでNFT作品を送ってくる人はまだまだ少数派のはず。
はじめてエアドロでNFTを受け取る方であれば、「いつの間にかこんなNFTが自分に送られていました」とツイートしてくれるかもしれません。
実際に、マナブ(@manabubannai)さんはこんなふうにツイートしてくださいました。
左上のモンスターがムスメの作品です。
https://twitter.com/manabubannai/status/1436893329409470464
イケハヤ(@IHayato)さんはなんとプレゼントしたNFTがきっかけで、3点も作品を購入してくださいました。しかもTwitterアカウントのフォローまで!
https://twitter.com/Artist7yChibi/status/1436655788936687617
イケハヤさんにプレゼントした絵と記念写真をパチリ。
このあたりからすこしずつ、フォロワーさんが増えてきて、売れていなかった作品も完売するように。
https://twitter.com/Artist7yChibi/status/1438824207899512838
Openseaで買ってくださった方のプロフィールにTwitterアカウントが書いてあれば、こんなふうにやり取りもできて楽しいです。
こちらはレノボ・ジャパン社長のデビッド・ベネットさんが購入してくださったときのやりとり。
My pleasure! You should be very proud. Great design and I love the initiative! https://t.co/OOdtP6FGqH
— David Bennett (@DavidBennett__) September 21, 2021
Twitter上の企画として、抽選で当たった方にNFTをエアドロするという方法を取っている方も多いです。これもすごく有効な方法だと思います。
20作品がアカウント開設10時間で完売した無名NFTクリエイターの備忘録
ただ、ムスメの絵はいまのところピクセルアートのような量産できるタイプではなく、たくさん配るのはむずかしかったのと、「無名な子どもの絵」がほしいと思ってくださる方は少ないと思い、まだチャレンジしていません。
おまけ:いまのところまだ効果がでていないこと
日英併記してるけどまだ海外には届いてない
日本ではNFTマーケットはまだまだ発展途上なので、海外進出も視野に入れてTwitterやOpenseaは日本語と英語の両方で発信するようにしているのですが、ムスメの作品はまだ海外進出できていません。
Twitterのアイコンにできるような、ピクセルアートのコレクションを複数出品するのが良いのかなぁと思っています。
ムスメはもともとマインクラフトのファンで、こういうスキンを自作したり、
アイロンビーズも大好き。これ、全部オリジナルデザインです。
細かい武器だとか道具だとかもアイロンビーズで作っていて、おじいちゃんと遊んでいます。
https://twitter.com/Artist7yChibi/status/1440162576529178630
ムスメの作品はこれからも増えていくと思うので、温かく見守っていきたいと思います。
正直なところ、ムスメの絵を買っていただけるようになったのは、ひとえにご購入いただいたみなさまのおかげと「運」だと思っています。
それでもこのエントリーが、少しでもご自身やお子さんがNFT出品にチャレンジしたい!という方のご参考になれば幸いです。
ムスメの作品はこちらからご覧になれます。