『世界最高の子育て』という本をご存知ですか?
娘を全米最優秀女子高生(The Distinguished Young Women of America Scholarship)に育て上げたという、アメリカ在住の日本人女性実業家の子育て本です。
『世界最高の子育て』なんて、だいぶ上からなタイトルをつけたなぁ、というのが第一印象。
娘さんが全米最優秀女子高生に選ばれたことをダシにして、自分の子育ての功績を自慢するような、あまり良いイメージは持ってませんでした。
でもひと通り読んでみて、たしかに自慢は多いものの、内容自体はとても良かったし、日本人の私たちにも実践できることばかりだったので紹介することにしました。
自分自身のスキルアップに熱心な親におすすめ
本書で取り上げられているテーマは、以下のとおり。
- クリティカルシンキング
- プレゼン力
- レジリエンス(回復力)
- 協働力…
どれも社会人向けの自己啓発書によくあるテーマです。
この本ではこれらのスキルを伸ばしていくための実践的なノウハウが記されています。
たしかに、これらのスキルは大人だけでなく子どもにも大切だよなー、と実感しました。
レジリエンスで逆境に負けない子供に育てる
たらこはムスメにレジリエンスの高い子に育って欲しいと思い、本を読んだりセミナーに参加したりしてきました。
レジリエンスは日本では割と新しい概念ですが、アメリカでは教育現場でも取り入れられているようです。
本書ではレジリエンスを鍛える訓練として、「心をポジティブに保つ」「想像力で選択肢を広げる」「良好な人間関係を築く」の3つの日常の習慣が記されています。
その中でもたらこも実践していて、かつ効果を感じている習慣があったので紹介します。
心をポジティブに保つ今日の成功ノート
これはマーティン・ゼリグマンという心理学者が推奨している、レジリエンスを高めるためのメソッドのひとつ。
「1日の終わりに、その日の良かったことを3つ書き出すこと」を勧めています。
1日の終了時にその日の良かったことに注目し、それはなぜ起きたかを考えることにより、持続する幸福感を得ることができるといいます。
記録の作業を通じて良かったことを「再体験」し、その記憶を頭と心にとどめることで、ポジティブか心で1日を終えることができます。
この良いところは成功の再体験を、その日の終わりだけではなく、何日か経った後にメモを読み返した時にまた再体験できることです。
たらこはムスメと保育園から帰る道すがら、「今日はどんないいことがあった?」と聞くようにしています。
「出る杭」力アップ!
子どもがパッションを持ってフロー体験している瞬間を見逃さないこと。
それには以下の5つの観察のポイントが大切です。
- 子供が時間を忘れて最高に集中しているのは何をしているとき?
- 子供に「努力している」という自覚がないのはどんなこと?
- 子供がどんな話題をよく取り上げるか?好きな話題は何か?
- 子供が親や先生に言われなくても自分から進んでやるのはどんなこと?
- 嫌いなことはどんなこと?
著者のボーク重子氏はどんな人?
ボーク氏自身は、専業主婦を経て2004年にアートギャラリー をワシントンDCにオープン。
2006年にはワシントンDCでの文化貢献度を評価され、当時上院議員だったオバマ元大統領らと一緒に「ワシントンの美しい25人」に選ばれたそう。
現在はアート事業に加え、子育て法を中心としたライフコーチとして日米両国で活動中です。
本書を読んでさらに学びを深めたいあなたに
本書は最近の流行りのリーダーシップスキルが多数紹介されています。
本書を読んで興味を持った方は、専門の書籍を読み進めることをおすすめします。
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