2020年から小学校でのプログラミング教育が必須になります。不安や期待を感じている方も多いのではないでしょうか。
でも実はプログラミング教育といっても、小学校で習うのはプログラミング言語ではなく「プログラミング的思考」なのだそうです。
小学校プログラミング教育のねらい
児童に、「コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということ」を体験させながら、①②以下の資質・能力を育成すること
【知識及び技能】
①身近な生活でコンピュータが活用されていることや問題の解決には必要な手順があることに気付くこと。(※プログラミング教育を通じて、児童がおのずとプログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を習得したりすることは考えられるが、それ自体を、ねらいとはしない。)【思考力、判断力、表現力等】
②「プログラミング的思考」 自分が意図する一連の活動を実現 するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力。[学びに向かう力、人間性等]
①コンピュータの働きを、よりよい人生や社会づくりに生かそうとする態度。
プログラミング言語や技能はそれ自体をねらいとはしないとはっきり書いてあります。要するにアルゴリズムの考え方を身につけようということのようです。
小学校は担任の先生が教えることになるのか思うので、プログラミング言語を教えるのは無理があるのでしょう。
私もオットも少しですがプログラミング言語を学んだことがあるのですが、プログラミングが本業ではありません。
ただ、プログラミングが多少なりともできることがかなり仕事に役立っているので、「どうせやるならもっと本格的に教えてくれればいいのに~」という思いもあります。
まぁ限られた授業数ではできることにも限りがあるので、仕方ないですね。
さて、先日、5歳のムスメを連れて未就学児向けのプログラミング体験イベントに参加してきましたので、その簡単なレポートをご紹介します。
参加者はみんな女の子
未就学児向けのイベントでしたが、参加していた子は年中~年長さんがほとんど。そして5人の参加者の全員が女の子でした。
公共施設の会議室で行われたこのイベント。システムエンジニアの方がボランティアで行っているそうです。
最初は興味がなさげ
「Scratch Jr.」という無料のタブレットアプリを使います。
はじめはScratch Jrのコントロールパネルの操作方法を教わります。ムスメは飽きてしまい、ほとんど聞いていませんでした。
次に命令ブロックの使い方を習い、実際にネコのキャラクターを命令ブロックを使って動かしてみます。
このへんからようやく食いつき始めたムスメ。それでもまだ意味がよくわかっていないようで帰りたがっています。まったくの初心者の場合、ここを乗り越えるのが難関ですね。
自由度が増えてきたら興味津々
次は応用編です。
背景と動物を選んで命令ブロックで動かしてみます。
ここで自分の好きな背景が選べるとわかってイキイキしだしたムスメ。しかも動物の色が変えられるとわかり、もともと絵が好きなムスメは夢中になりました。
本当はサバンナでゾウとシマウマを動かすという授業なのですが、ムスメが選んだのは海底で真っ黒なゾウとピンクのシマウマと妖精と魔法使いがワイワイするという構図。
色塗りに夢中で全然講師の話を聞いてないですが、まぁ自由でいいです。授業の通りの動きだけはさせようと母が必死にブロックを並べていました(笑)
次の10分間は自由制作時間。
他の子は新しい背景とキャラクターを選んでプログラムを作っていましたが、ムスメは引き続き海底のカオスに取り組んでいました。(主にキャラクターの色の変更ですが)
最後にShow & Tell形式で自分で作ったプログラムを発表し、終了です。ムスメは一番に発表していました。
ムスメに感想を聞くと、
とのこと。続きもあるようなので、また参加してみようと思います。
講師の方がおすすめしていたのが日経BPの『5才からはじめる すくすくプログラミング』。今回使った「Scratch Jr.」の使い方がやさしく書かれています。
別の本ですが、Kindle Unlimitedで無料で読める子ども向けプログラミング本もあります。
スクラッチJrではじめよう!プログラミングアドベンチャー わくわくスタートアップ
小学校でのプログラミング教育について知りたい方はこちら。