日々他のご家庭のお子さんと接していると、同じクラスの子でも成長速度がかなり異なることに驚きます。
ムスメのクラスの子でも、おしゃべりが上手な子、字が書ける子、数をかぞえるのが得意な子、運動神経が良い子など、様々です。
ムスメは習い事もしていませんし、こどもちゃれんじなどもさせていませんので、他の子に比べると字もまだ書けないし数字も一部しか読めません。
それでも、経験を積むことによって小さな成長が見られることが多々あります。
そんなスモールステップを見逃さずにほめることが、子どもの自信をはぐくむことにつながると思っています。
今日はわが家のスモールステップのほめ方をご紹介します。
英会話でのスモールステップ
私がオンライン英会話でお世話になっている先生は、ムスメが生まれる前からのお付き合いなので、ムスメのこともよく知っています。
タイミングが合うときは、最初の3~4分ほどはムスメも一緒になって「元気?」とか「何食べたの?」とかたわいもない簡単な英会話をしています。
ただし、ムスメは英語を話しませんので、私が先生の言葉を翻訳して伝えて、ムスメには
などと、間に入ることが必須でした。
ところが先日、いつものようにレッスン開始したら、ムスメから
と話しかけ、先生の質問(内容を忘れてしまったのですが、簡単なオープンクエスチョンでした)に対して自発的に
と答えたのです。
その日のお風呂の中で
とほめたのですが、ムスメは自分がYesと言ったことを覚えていませんでした。
もしかしたらムスメは意味もわからずYesと言ったのかもしれませんし、YesとNoなんて基本中の基本で、英語が得意な子に比べたらすごくもなんともないかもしれません。
それでも私はムスメがYesという言葉を覚えたことに感動し、その感動を本人に伝えました。
遊び場でのスモールステップ
ムスメは慎重なところがあり、初めて滑るすべり台などは怖がってなかなか滑ることができません。
先日は上野の国立科学博物館内にあるコンパスという子ども向けの施設に行ったところ、最初はすべり台やアスレチックを怖がって遊びませんでした。
それでも辛抱強く待ったところ、20分くらいかけて滑れるようになったのです。
そこからはノリノリで遊ぶようになり、滑るたびにお尻をフリフリして喜びを表現。制限時間いっぱいまで堪能しました。
毎日「今日の良かったことは何?」という会話をしているのですが、そのときに
と伝えました。
キャロル・ドゥエック著の『マインドセット』によると、努力・過程・戦略・選択をほめるフィードバックをすると、「しなやかマインドセット」が育つのだそうです。
しなやかマインドセットを持つ人は、自分が成長できる、改善できる、困難は乗り越えられる、というマインドセットを持っているそうです。
それを知ってからは、できるだけ相手の努力や工夫をほめるようにしています。(ちなみに同じように自分のしなやかマインドセットも育むことができます)
保育園でのスモールステップ
ムスメが3歳のころのフォトブックに、保育園の鉄棒で豚の丸焼き(手で鉄棒をつかんで足を鉄棒に引っかける)をしながら号泣している写真があります。先生が支えてくれているのに。
先日の保育園からの帰り道、ムスメが
と教えてくれました。でもすぐに、
とシュンとなりました。お友達には前回りもできる子がいるのです。
でも、1年ちょっと前は泣いていたのですから、そのころに比べたら大きな進歩です。すかさず
と言うと
と得意げになりました。
練習すればできるようになると自分を信じること
これからムスメには、たくさんのできないことが出てくるでしょう。
そのときに「練習すればできるようになる」と自分を信じることができるようになってほしいのです。そのためには実際に練習して成功した体験と、練習したから成功したのだと伝えることが大切だと考えています。
親のすりこみって結構強烈です。私は少しでもポジティブなすりこみをムスメにしたいと思っています。
★★★
キャロル・ドゥエック著の『マインドセット』は、子どもを持つ親ならぜひ読んでほしい一冊です。