子どもが生まれて仕事に復帰してから、風邪をひいている人や電車内でくしゃみ・咳をしている人を見るとこう思うようになりました。
毎日仕事も家庭もギリギリのオペレーションをしているので、母が風邪を引く=ギリギリのバランスを保っていたすべてがぶち壊しになり、家庭崩壊の危機にまで陥りかねないのです。風邪おそるべし。
そんなワーママに贈る本が『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?』。超実践的な内容で、メモるところ満載です。
本書に書かれていることを全部実践すると潔癖症かもしれないけど、「来週は役員プレゼンがあるから死んでも風邪ひけない」とか「今年の有休はすべてなくなったのでもう休めない!」みたいなときってあるじゃないですか。そんなときに何をすべきかがよくわかります。
超多忙な医師が実践する風邪を引かないハウツー本
本書の著者は医師であり、経営者、コンサルタントでもある裴英洙さん。MBAも取得しており、産業医として日々ビジネスパーソンにも接しているため、
医者とビジネスパーソン両方の視点と経験
を持つ数少ない医師の一人です。
風邪はひく前に対処できる!「違和感」を感じたらすぐ対策
風邪はひく前に必ず「違和感」があります。裴先生はそれを「超初期症状」と呼び、以下のような例を挙げています。(人によって違うため、自分が風邪をひいたときに振り返ってみることをお勧めします)
- 食べ物の味が変わる
- いつもより集中力が続かない
- のどに膜が張ったような感覚がある
- エアコンの温度を変えていないのに寒く感じる
- まばたきの量が増える
- ランチでフライやラーメンを避けたくなる
- 唇がやたら荒れて、つい舐めてしまう
- 二日酔いが治りにくくなる
- 朝の目覚めが悪くなる
- 本が長時間読めなくなる
正しいマスクの着け方を知っていますか
風邪のウィルスをシャットアウトするための、正しいマスクの着け方があります。
- ワイヤー型のマスクで鼻と頬の隙間をなくす
- こまめに捨てる
- マスクの表面を絶対に触らない
この3番、私やってました。
1日5~7枚のマスクを使い切る
マスクは感染リスクの高い場所を通過するたびに取り替えます。
マスクを取り外すときは、耳ヒモの部分を持つ
のが正しい取り替え方です。マスクのストックはたくさんあったほうがよさそうですね。
ウイルスを寄せ付けない正しいうがいの方法
うがいをするタイミングは割と頻繁。
トイレで用を足して手洗いを済ませたら、うがいをすることをセットにしましょう。理想的には、2時間ごとなど、「ピットイン」するつもりで定期的にうがいします。
そして正しいうがいの方法は以下の通り。2番やってなかったです。
- コップに水、もしくはぬるま湯を用意する
- 口に水を含み、正面を向いたまま「クチュクチュ」と口の中をすすいで吐き出す
- また口に水を含み、顔を上に向けて「がー」と声を出す(普通のガラガラうがい)
ジェット式の送風タオルはウイルスを拡散させるマシン
以前聞いたことがありましたが、ジェットタオルは汚いので使わないほうが良いそうです。ペーパータオルが一番清潔です。そして濡れた手でアルコール除菌をしても薄まってしまうので、完全に乾かしてからアルコールをかけましょう。
こういう持ち歩けるアルコールジェルもいいですね。
部屋は高い湿度を保つこと
ホテルなどは乾燥するので、浴室のドアを開けておいて湿度を高めるのが効果的とのこと。自宅に加湿器がない場合は購入しましょう。
わが家ではバルミューダのRain(レイン)を使っています。加湿器っぽくないところが気に入っています。
万が一ひいてしまったらとにかく横になる
本書には「ひき始めの対策」「一番辛い時の対策」「治りかけの対策」の3つの場面での著者の実践する対策が書かれていますが、その中でも「一番辛いときの対策」をご紹介します。
スキあらば身体を横たえるようにします。立ったり座ったりしているだけで体力を消耗するため、「省エネ」を意識するのです。
夜は、枕元に「着替え・スポーツドリンク・タオル」を準備して床に入ります。
熱が高くなって汗が出たら、タオルで拭いて、間髪入れずに着替え、水分補給します。
吸収されやすく栄養分も豊富なスポーツドリンクを、常温で飲みます。
そして、ひたすら眠り続けます。食事は、水分多めで胃腸に負担をかけないゼリーやプリン、うどんやおかゆなどを食べます。
おおう、私なんかは「風邪のときこそ栄養のあるものを!」と肉とか食べてました。よくなかったんですね。
★★★
こんな感じで付箋貼りまくりの実践的な良書でした。風邪をひけないパパさんママさん、ぜひ。