この本を選んだ理由
私は自分で時短本を出版してしまうくらい、時短にはこだわっています。その方法のひとつがモノを減らすことです。
そんなこだわりを持つ私がこの本を手に取ったのは、「モノを減らして家事や家計をラクにする」というタイトルに惹かれたからです。ミニマルな生活を実現した結果、家事も家計も楽になるなんて最高だわーと思って読んでみました。
尾崎友吏子さんのプロフィール
尾崎さんという方は、1970年生まれ。ニューヨーク州立大卒。不動産業などを経て、建築業界で働くワーキングマザーです。二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー1級。
この本を書いた当時、お子さんは高校2年、小学6年、小学1年の男の子3人。フルタイムで働いていらっしゃるのかどうかはわかりませんでしたが、お子さん3人の母というだけで忙しい毎日が想像できます。
「cozy-nest小さく整う暮らし」という人気ブログのオーナーでもあります。
この本はこんな人におすすめ
私もその一人ですが、毎日仕事・育児・家事に追われていっぱいいっぱいで、少しでもこの状況を楽にするためのヒントがほしいワーキングマザーにおすすめです。
また、忙しいながらも丁寧な暮らしをしたい、という気持ちのある方にもおすすめです。
本の概要
尾崎さんは先述のとおり「cozy-nest小さく整う暮らし」というブログを運営されています。
そのブログがにほんブログ村の「シンプルライフ」「ミニマリスト」「ワーキングマザー育児」カテゴリーで上位ランキングを誇ります。そのブログが出版社の目に留まり、お声がかかったそうです。
「すぐに家が散らかる」「食事づくりに追われている」「洗濯物がたまる」「ローンが重い」「節約が大変」「こどもの教育費が不安」…など、家事や家計に悩んでいるのは、あなたが身の丈以上にモノを持ちすぎているのが原因だと言います。
3人子持ちの働く母が実践する「ゆとりある暮らし」を提案している本です。
おすすめポイント
尾崎さんはモノの取捨選択にしても、生活スタイルにしても、ご自身なりの考えをしっかり持っています。
あこがれだけで道具を揃えない
(中略)煮物がおいしそうにできる琺瑯の鋳物鍋は、欲しいけど、重すぎる。
そうそう!ル・クルーゼとかストウブとか本当に素敵で憧れるけど、重いし使わなくなること間違いなしです。(あくまで私の場合ですが)
また、膝を打って納得したのがこちらの考え方。
「水」「空気」「包装紙」を買って保管しない
これは、買い物をするときは水分や空気が多いものや包装紙(缶を含む)のあるものを買わないという意味だそうです。
たとえばトマト缶は6倍濃縮のトマトペーストに、ツナ缶はレトルトのツナ、ティーバッグは個包装されてないもの、スポーツ飲料は粉タイプを買うのだそう。
ツナとティーバッグとスポーツ飲料(熱を出した時の脱水症状防止に買っています)は実践していましたが、トマトペーストは盲点でした!たしかに大きな缶詰は邪魔ですよね。
缶詰ですが、2倍濃縮のものを見つけました。2缶使う料理が1缶でできます。
40個分のトマト・2倍濃縮トマトペースト 400g【ハラル認証】Premium Halal Double Concentrated To…
こちらはハインツの製品。なんと6倍濃縮で約3キロ分の大きな缶詰です。冷凍しながら使うことになりますが、Amazonレビューも高評価です。
こちらはカゴメの製品で6倍濃縮のミニパック。1箱あたりトマト9個分のペーストが入っています。Amazonでの評価も良いですね。
喪服は母とシェア
(中略)神奈川の実家に住む母と喪服をシェアしています。
邪魔だなぁと思いつつ、喪服を持たない生活は無理だと思い込んでいたので、この一節が目からウロコでした。
残念ながら私は母と身長も体型も違いすぎるのでシェアはできませんが、
と思って調べてみました。するとたくさんレンタル業者が見つかったのです。だいたい6000〜7000円くらいで、ストッキングや靴までレンタルできます。
しかも翌日にはお届け可能。都内には引き取りに行ける店舗があるお店も。これなら黒い革パンプスもいらないかも。本気で喪服を手放すことを検討してみます。
何を捨てて何を残すかに自分の哲学を持つ
この一冊を読み終えて私が思ったのは、尾崎さんにはご自身の哲学を持っているということ。
尾崎さんは食の安全、健康、子どもとの時間にはとても意識を向けている一方、ファッションやスキンケアにはあまり時間をかけません。食べ物はなるべく国産を選んでいるそうです。その理由は
生産者を応援したいから
とのこと。私は恥ずかしながら考えたこともありませんでした。
また、朝ごはんを食べないという健康法や、冷えとりも実践されています。服はなんと1年で14着。化粧水もつけず、シャンプーもしないで湯シャンなのだそうです。
何を取捨選択するか、ご自身の哲学があるからこそ、人はその姿に魅かれるのだと思いました。
私はミニマリストとしての尾崎さんの考えには同意するところが多いですが、これらの健康法やファッション、美容法は私には合わないと考えています。それでも、尾崎さんの持つ哲学に清々しさを感じた一人です。
ワーママとしてどう生きればいいのかを考えるヒントがほしい、そんな方におすすめする一冊です。